Sunday, December 03, 2006

ストレスに笑う

記事を書こうと思いながら、なかなか書けない日々が続いていました。先日お会いした方から、こちらのブログも楽しみにしています、という暖かいお言葉を頂き、とても励みになりました。
書きたいことはいろいろとあるのですが、今日は最近読んだ本より。

私は毎週、図書館に行く習慣があるのですが、そこで先日借りて感銘を受けた本の紹介です。

生きるのが楽しくなる15の習慣

日野原先生は聖路加病院の名誉院長であり、また音楽療法の分野でも有名なのですが、私は聖路加のICUに入っていたことがあり、自身でも音楽をやるので、とても身近に感じていた先生です。自分が入院中も、よく院内で見かけたと家族が言ってましたし。

もともと日野原先生の本を読むようになったきっかけは、「セレンディピティ」について調査をしようと思ったからなのですが、そこで手にした先生の本の独特のスタイルにすっかり魅了されて、他の本も読んでいる次第です。

「生きるのが楽しくなる15の習慣」は、メンタルからフィジカルまで、様々な観点から、生活習慣への影響があることが書いてあります(なお、成人病を「生活習慣病」という名前に変更したのは日野原先生です)。
いずれも、非常に興味のある内容で、特にストレスが多い、私たちIT技術者にも有益なアドバイスがたくさんあります。感心した内容というのは、実際に誰かに話してみたりとか、ブログに書いてみたりとかしてこそ、実践にうつしやすいかな、というところもあるので書いてみます。

「ストレスのためにも笑うようにしましょう」

あわせて、「走る」のもストレスによいと書いてありましたが、自分には、やはり「笑う」のが効果的だと思いました。メンタルヘルスのセミナーとかでも、「笑う」はよく強調されている内容ですよね。
私の先輩が、とあるセミナーのスピーカーをみて、「あの人は講演中のよく笑うので、親近感があるなあ」とおっしゃっていましたが、やはり笑いにはいろいろな効果があるのかと思います。

日本人はビジネスシーンで、どうも緊張感があるのを望む傾向があるような気がしますが、少しずつそんな雰囲気も変えつつ、良い意味でリラックスした社会になればよいなあと感じる今日この頃です。

最後に・・・
上記本の中で、こればっかりは難しいと思ったのは「腹八分目より少なく食べる」。このコメントは昔から見かけていたのですが、自分には難しいかも・・・。食事管理も健康生活の大事な一部なので、精神鍛えながら、少しずつこちらも頑張らないとですね。
食事の話や、減量の話などもそのうち書きたいと思います・・・。

Sunday, September 17, 2006

死の危険性について

重たいサブジェクトですが、IT技術者の健康ネタとして、非常に重要だと思っていますので、記述させて下さい。

前回のエントリ「頭痛に注意」 の中で少し言及しましたが、私が勤勉なIT技術者に対して危惧している、絶対避けなければならない点は、以下の2つです。
  1. 致死の可能性がある病気になる

  2. うつ病などによる自殺

どちらもとても大げさな話に見えるため、一見すると非現実的にも思えますが、私にはそれほど遠い話とは思えません。特にこれらは、後から反省しても遅いので必ず事前に可能性を考慮しておく必要があると思います。

致死の可能性がある病気というと、脳出血などが代表的です。私自身がその実例なので、十分にこういうことは有り得ると思っています。(当時持病なしのわりと健康な20代でした)

後者の可能性について、私自身は業界における身近な例を知りませんが、2次の隔たりとして、自分の家族の親友(研修医)が、多忙極まりない状態のときに、医師ならではの手法で自らの人生に終止符を打ったという話を知っています。


当然ながら、この2ケースは、存在を把握するだけでなく、避ける必要があります。病気のケースは、様々なケースがあり、全ての対策を網羅出来ませんが、私のケースを失敗事例の1つとして次回にでも考察したいと思います。

また技術者本人だけでなく、上司も、カウンターパートもこの2点の存在を十分に把握しておく必要があると思います。もちろん、健康への配慮が優先されない様々な理由はあるかと思いますが、仮に上記のような事態が発生して責任を取ることはさらに厳しいと思います。(概ね想定外であり、そのような覚悟が出来ていないのが普通でないでしょうか。)

私が集中治療室に入っていたときは、私の上司、およびその上の上司は、相当な覚悟をしたそうです。入院したときは正直もうダメかなとも思ったのですが、そういう話を後から聞くと、生き残ってよかったな・・・と患者としては思いました。
世の中の上司の方々は是非考えてみて下さい。そして、自らに危機を感じた技術者の方がいたら、必要に応じて当記事は、上司の方にリンクを送付して下さって結構です。

参考:
過労死 - Wikipedia

Friday, September 08, 2006

頭痛に注意

以下のような記事が注目を集めているようです。

頭痛は絶対に我慢しないで!

私はくも膜下出血の経験者で、上記記事の4つのカテゴリの中では1つ目になります。
自分の場合は、発病のしかたが、いわゆる「金属バットで殴られた」ように動脈瘤が破裂したのではなく、血管の壁がボロボロ剥がれ、徐々に穴が開き、じわじわと出血した(痛みもやや慢性的にじわじわと)のですが、ともあれ頭痛に危険があることもあるということは間違いないです。上記記事では致死率8割となってますが、これは文献によっても異なるようで、5割と書いてあるところもありました。


以前のエントリで「死ぬ可能性がある」
IT技術者の健康徒然: 私が病気で学んだこと
と書いたのは、こうしたことを意味しております。

もちろん、これだけの情報では何の役にも立たないと思いますので、経験者の視点から「何故私が発病してしまったか」、また、発病したときはどのような症状で、どう行動したか、どう行動すべきだったか、など、おいおい書いていこうと思います。

Saturday, September 02, 2006

健康関連の情報を入手する

IT技術者の方々も、自身の健康は気になるトピックだと思います。例えばはてなブックマークでは、IT技術者の健康に関連する記事もよくブックマークされています。

例えば最近だとこんなトピックも、複数人からブックマークされています。
「ITエンジニア不健康伝説」は本当か - @IT自分戦略研究所

ところで、はてなブックマークのようなソーシャルブックマークには通常「タギング」という機能があります。上記のように健康に関連する記事は、「健康」というタグをブックマークする各ユーザーがつけます。

こうした1つ1つの行動が積み重なると、次のように、はてなブックマークにブックマークされた健康関連の記事の注目エントリを一気に確認することが出来ます。

はてなブックマーク - タグ 健康

さらには、上記の健康一覧は、RSSフィードを提供してくれています。
ということで、私もこれから、健康関連を注目していくにあたり、このフィードをRSSリーダーに登録することにしました。

Thursday, August 31, 2006

私が病気で学んだこと

私は20代の頃、脳神経外科にかかる病気で会社を1年近くお休みしていました。
その間、担当医師や産業医、看護師、医者の身内と話しながら本当にいろいろなことを学びました。病気のこと。運動のこと。食生活のこと。生活習慣などなど・・・。

少しずつ書くつもりですが、学習した中でも特に大きいのは以下の3点です。
  1. 人は不健康な生活が続くと、死ぬ可能性がある
  2. 人は、社会に貢献してこそ、生きている実感を味わうことが出来る(社会従属意識)
  3. 少なくとも1年くらいなら、病気でブランクがあったとしても、社会復帰することは十分に可能である
細かいことは、今後書いていこうと思います。

1番目は、多分経験しないと気がつかないことだと思います。私も当時全く気づいてませんでした。うつ病になるかも・・・くらいの危惧はあったのですが、こんな病気に突然なるとは想定外でした。
2番目は人によると思います。今でこそ「少しでも社会の役にたてば・・・」が私の口癖ですが、病気になる前はそんなことは全く思いませんでした。
3番目は、リハビリ頑張っている人に対する私からの応援メッセージです。もっと長くても大丈夫だと思いますが、とりあえず私の例では1年でしたので。

Friday, August 25, 2006

健康ブログをはじめます

私の本職ではないのですが、IT技術者の健康に関しては、いろいろと書いてみたいところがあったので、Domino関連とは独立してブログを作成してみました。

私が健康に興味を持ち始めたのは3年前です。それまでは、健康とは全く無縁の生活をしていました。暴飲暴食でしたし、運動もしない。徹夜も当たり前のようにしていました。忙しいながらも、食事に制限のない生活は幸せだったと言えます。
そして、脳血管疾患になりました。当時まだ20代でしたが不健康な生活が原因だったようです。

それから、健康には配慮するようになりました。長い入院生活や、リハビリ生活をしているうちに、自然に考えるようになってきたことでもあり、また家族に医者がいることや、自分のとても身近な人にうつ病患者がいることも、そうした意識を高めることになったのだと思います。
はてなブックマークを見ていると世の中のIT技術者たちがいかに健康に興味を持っているか(というより危惧をしているか)はよくわかります。そこで、私も、普段経験出来ないことを経験した人として、自分の経験や、それに基づく考えなどを徒然なるままに記述してみようかと思います。

前述のとおり、私自身はこのエリアの専門家ではありませんので医学的に間違った記述があるかもしれませんが、社会のために真面目に思うことを記述する予定です。何らか社会のお役にたてたら幸いです。